宿泊予約システムとは、宿泊施設が提供する宿泊プランを、自社公式サイトから販売するための機能を提供するシステムで、ブッキングエンジンなどとも呼ばれます。
従来宿泊施設では、インターネット上で自施設の宿泊プランの露出を高め、より多くの見込客の目に触れるように、通常OTA(※)等の旅行代理店が運営するポータルサイト経由で宿泊プランを販売するケースが多く見られますが、OTAの利用には、予約が1件成立するごとに約10%程度の送客手数料が発生し、宿泊施設の利益を圧迫することから、近年、自社サイトからの予約数の向上を目指す宿泊施設が増えてきています。
宿泊予約システムは、そのような宿泊施設のニーズに応え、自社サイト経由の予約を、より低コストでより多く獲得することを実現するための機能を備えたシステムです。
※OTA(Online Travel Agent)：インターネットのみで取り引きを行う旅行会社

導入のメリット

1. OTAの送客手数料を削減できる

これまで予約の獲得をOTAのみに頼っていた宿泊施設が、宿泊予約システムを導入して自社サイト経由の予約を増やすことができれば、OTAに対して発生していた手数料負担が減るため、施設の利益を向上させ、より効果的な広告予算配分が実現できます。
 

２．予約ページ作成や予約管理に関する作業が大幅に軽減される

予約管理システムには、予約ページの作成や予約管理に関する一連の作業が簡単に行える機能を豊富に備えているため、WEBサイト作成に関するスキルが無くても、誰でも簡単なオペレーションで実現でき、作業時間を大幅に削減することができます。
 

３．自施設の魅力を効果的にアピールできる

OTAに宿泊プラン情報を掲載する場合、予め掲載できる内容がテンプレートで決められているため、必要最小限の情報しか載せられず、十分に魅力を伝えることが難しく、他施設との差異化も困難です。宿泊予約システムではそのあたりの制約が少ないため、より効果的に施設の魅力を伝えるコンテンツを簡単に作成することが可能です。

主な機能

施設情報設定機能	各種設備や客室、食事、周辺情報等、施設が備えているファシリティや環境に関する情報、また施設の約款、各種ポリシー当を登録する機能
プラン登録機能	部屋タイプ、定員、お食事内容、チェックイン・チェックアウト時間、決済方法、プラン料金等々、プラン作成に必要な各項目を登録する機能
プラン設定機能	登録した施設、プラン情報から、販売するプランに必要な情報を選択し、設定する機能
事前決済機能	オンラインでクレジットカード事前決済を実現する機能
アップセル機能	オプショナルツアー、観光チケットや浴衣など、オプション商品を訴求し、アップセルを促進する機能
サイトコントローラー連動機能	サイトコントローラーと連動し、自社予約とOTA経由の予約を一元管理する機能
メタサーチ連携機能	宿泊予約システムで設定したプランを、メタサーチサイトへ露出させ、自社集客を増加できる機能
ソーシャルログイン機能	お客様が普段利用しているSNSのアカウントを使ってのログインを実現する機能。ログイン情報の登録を短縮できるため、CVR（コンバージョン率）向上に効果的
自動翻訳機能	日本語のプランを設定するだけで各種言語に自動翻訳、翻訳原稿を用意する必要がないため、登録時の手間を軽減、インバウンドへの対応に効果的